第3回令和1年 小金井出前講座 報告


令和1年度 第3回 小金井市出前講座 報告

地域社会全体で障がい者を包含し、支えてゆく仕組み作りが必要なことを学ぶ。

私たちの知らなかった世界 シーズン3

テーマ 「誰も取り残されないための地域での取り組みを考える」

    「地域で、誰もが取り残されずに暮らしていくために」   

    発話困難な重度身体障害者の視点から                                                              

日時: 令和1 11 2日(土) 午後2時~430                                                        

場所: 小金井市商工会館 2F 会議室

参加者:30名(その他スタッフ20名)

概要報告:好天に恵まれ気持ち良い秋晴れの中で行われた。車椅子での移動は主催者として天気を心配する。今回は朝日新聞社の取材が入った。朝日新聞の取材結果は、be on Saturday20191116日号に掲載されるそうです。天畠大輔さんは講演で発話困難な重度身体障害者に特化するのではなく、重度身体障害者を中心に講演した。とは言っても、「

あ・か・さ・た・な話法」はコミュニケーションの中心でる。

スタッフを入れて約50人で満席の状態で講演会は進められた。40分のワークショップが終わり休憩。休憩後、ワークショップの各班の報告が行われた。それに沿うような形で㈱Dai-job highからPVが流され説明があった。一日の生活は、経済的には、家の中のバリアフリーは、介護者とのコミュニケーションは、外にでるときは、災害時対応など出された質問や意見に答えた。

天畠大輔さんはまとめで、本当の意味での「自立」とは、「役割を持って生きていくこと」と述べ講演を締めくくった。最後のまとめの部分を聴いている参加者の目から涙が溢れていた。私たちに「なぜ生きるのか」を考え直すいい時間を与えてくれた。

 

開会

会場は五つのテーブルに分かれ用意した。

司会は柴田さんが担当し、14時定刻に始まる。

 

講演

天畠大輔さんの講演は通訳の山﨑彩恵さんが、当日配布した資料「あ・か・さ・た・な」で大学に行く、を中心に約20分発表。

 

ワークショップ

AからEの5班に分かれ40分間のワークショップを行う。スタッフ1名がリーダーとしてはいる。「境を越えて」の岡部理事長にも入ってもらう。なんでもシートに声を付箋に書いて貼っていく。

 

休憩

 

質疑応答

まず各班の発表。

付箋のついたなんでもシートをホワイトボードに貼り報告する。

各班、歯切れよく報告され進行は順調。

出された課題は、住まいは(バリアフリー)、ICTは(意思疎通のツールは)、夢・希望、モチベーションを保つには、交通で不便は(エレベータ、電車など)、経済的な面では、介助者(育成)、医療、友人、法整備、災害時は、将来は、仕事は・・・。

 

質問に答える形で㈱Dai-job highPVを見る。

バリアフリーの家を紹介。入り口、トイレ、浴室、寝室。

1日の生活のスケジュールを紹介。大きく分けて生活、研究、経営の三つに。

ICT分野では、研究面ではスカイプで授業、余暇ではオリヒメの分身ロボットカフェ。

研究活動はライフワーク。ロックトインシンドローム患者の研究調査で今年の夏2回目のフランスへ。

経営面では、㈱Dai-job highの理事長をしている。

 

質問や意見では

○親元を離れるのは・・・、ベッドに手すりがあったほうが。

○収入はどこから。法人の収入と国からの補助金。

○マンションに住んでいると聞きましたが物件交渉での苦労はありませんでしたか。

大変だった、大家さんに信頼してもらうのに。通訳者が毎回変わると不自然なので合わせるのが大変だった。許可をもらうまで40回かかった。

○コミュニケーションの一体化は何ですか。

甘え合う関係を作る。共通意識を持つこと。お互いに弱みを見せる関係に。

友だち以上介助者未満の関係。

○小金井にも武蔵野に似た会をつくりたいが

当事者のことを知ること、想像すること、関わってみること。

○障害者と介助者の関係 

キーパーソンの存在、頼れる先をたくさん持つ、依存先の分散

細いたくさんの依存関係 → 太い・いくつかの強い依存関係

 

まとめ

①地域の中で孤立しないで生活すること。

②研究者(論文執筆等)であると共に余暇活動を楽しむ。

 

天畠大輔さんから参加者のみなさんへ問いかけ 「孤独の反対は」→ 役割

本当の意味での「自立」とは、

「役割をもって生きていくこと」

一人ぼっちの一人暮らしじゃない!

 

 「境を越えて」を鈴木事務局長が説明。

岡部理事長が挨拶。

 

閉会